汗をかくと大腸が「砂漠化」する⁉
大量の汗をかくことで、大腸の中がカラカラに乾いてしまう現象を「大腸の砂漠化」といいます。
大腸が砂漠化すると、便秘や食欲低下、免疫力の低下といった全身の不調につながる可能性があり、対策が必要です。ただし、ただ水分を取ればいいというわけではありません。水分を摂取しても、90%は小腸で吸収されてしまい、大腸に届くのはわずか10%だからです。特に夏場は汗をかくので、大腸に届く水分量はさらに少なくなります。また、成人が1日に必要な水分は約2.5Lですが、そのうち水などから得られる水分は約1.5Lで、残りの水分は食事などから得ているといわれています。そのため、夏バテなどで食事量や回数が減ると、その分摂取する水分量も減ってしまうのです。
☝そこで大腸の砂漠化対策には、こまめな水分補給に加えて「水溶性食物繊維」の摂取がポイントです。
水溶性食物繊維は小腸では消化されず、また水に溶けてゲル化する性質があります。そのため、摂取することにより便にうるおいをもたらし、腸内環境を整える効果が期待できます。 水溶性食物繊維を含む食品にはきのこ類や豆類、ごぼうなどがありますが、特におすすめなのは海藻類です。専門家によると、海藻類には「フコイダン」や「アルギン酸」といった複数の水溶性食物繊維が含まれていて、より効率的に大腸の砂漠化対策ができるといいます。加えて、海藻類はさっぱりした味わいなので、暑さで今ひとつ食欲がないときでも食べやすい食品ですね。なっとう海藻サラダやなめ茸もずく酢を酢飯の上にのせて、簡単ミニ丼でサラリと食べられます。お試しください。
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