生理の血量が多い「過多月経」?
30~40代前半のプレ更年期や、40半ば~50代の更年期の女性は「なんとなくの不調」「ちょっとした違和感」を抱くことが多くなります。なかでも多くの人が困っている悩みは「生理の血量の増加」の症状です。
過多月経とは、月経の血の量が異常に多い状態で、貧血(鉄欠乏性貧血)やめまい、たちくらみなどの症状が起こります。 過多月経は、一般的には血量が150ml以上のものをいいますが、この量は必ずしも厳密なものではなく、150ml未満でも過多月経と診断される場合があります。たとえば、レバーのような血の塊が混ざり、昼用のナプキンでは足りない場合は過多月経を疑ったほうがいいでしょう。過多月経は、ストレスや無理なダイエットなど、生活習慣の乱れによって一時的に生じる場合があります。しかし、それ以外にも、疾患による過多月経があります。
・器質性疾患
臓器や器官自体に原因がある場合を器質性疾患といいます。主に良性腫瘍(子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ)、悪性腫瘍(子宮体がん、子宮頸がん)などが原因です。
・機能性疾患
臓器や器官そのものには異常がないのに不調があらわれるのが機能性疾患です。ストレスや疲労、ホルモンバランスの乱れにより自律神経のはたらきに異常が起こることが原因です。
・内科系疾患
甲状腺ホルモンの分泌量に乱れが生じる甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症など、内科系疾患が過多月経の原因である場合もあります。
これらの原因をご自身で特定することは困難です。また、放置して症状が進行する場合もあるので、まずは病院の婦人科で診てもらいましょう。
生理の血が多いときのセルフケアには、漢方薬もおすすめです!
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)・加味逍遙散(かみしょうようさん)。
漢方薬は植物や鉱物などの自然由来の生薬から作られており、一般的に西洋薬よりも副作用のリスクが低いといわれています。 また、心と体全体のバランスの乱れを回復させて、根本的な体質改善を目的としています。漢方薬は体質との相性も重要視するため、服用する際はきちんと体質を見極められる医師や薬剤師に相談しましょうね。
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