がんのリスクが低下する「10種の食材」
世界では、がんに関するいろいろな研究が行われていて、特に近年では、食事とがんに関する研究が盛んです。そのため、がんの予防に役立つ食材が複数わかってきました。それらの食材をバランスよく毎日の献立に取り入れると、がんのリスクが低下することは間違いありません。抗がん作用が認められた10種の厳選食材を紹介していきますので、ぜひ、意識して食生活に取り入れてみてください。
①がんのがんの死亡リスクを16%下げる「アブラナ科の野菜」
キャベツや芽キャベツといったアブラナ科の野菜には、植物が有害なものから身を守るために作り出すファイトケミカルが豊富に含まれます。その一種であるスルフォラファンには強力な抗酸化作用があり、がんの増殖や転移を抑える働きがあります。
②強い抗酸化作用を持つ「ブロッコリー」
タバコを吸わない男性を対象とした研究では、アブラナ科野菜の摂取量が多い人ほど肺がんになりにくいという結果や、閉経前の女性はアブラナ科の摂取量が多いほど乳がんになりにくいという報告もあります。
③抗腫瘍効果を持つ「玉ねぎ」
玉ねぎをはじめとしたアリウム属の野菜は、抗がん作用抜群。ファイトケミカルの一種で、強力な抗酸化作用を持つケルセチンが豊富で、がんのほか、動脈硬化の予防、血糖値やコレステロール値の低下が期待できます。 また、ケルセチンを与えたマウスを使った膵臓がんの実験では、がん細胞の増殖が抑えられました。
④胃がんの死亡リスクを34%低下させる「にんにく」
アリウム属の野菜を代表するにんにくには、抗酸化作用と抗炎症作用のある成分が豊富。胃がんや大腸がんなど消化管のがんに特に有効のようです。
⑤卵巣がんの死亡リスクを50%低下させた「大豆」
大豆に含まれるイソフラボンには、女性の骨を丈夫にするなどの健康効果に加え、がん予防の効果もあります。大豆とがんの死亡リスクに関する複数の研究を解析した論文では、胃がん、大腸がん、卵巣がんの死亡リスクが50%前後低下しました。
⑥がんの発症率を34%低下させた「きのこ」
きのこ類に含まれるβグルカンという食物繊維は、免疫力を高める働きがあり、がんなどさまざまな病気の予防に効果的です。きのこの摂取量とがんの発症率についての複数の研究で、最もきのこを多く食べていたグループはリスクが34%低下していました。きのこを食べるほどがんのリスクが下がり、特に胃がんや乳がんの予防に効果的です。
⑦膵臓がんリスクが30%減少した「オメガ3脂肪酸」
さば、いわしなどの脂ののった魚には、身体にいい脂質であるオメガ3脂肪酸が豊富です。オメガ3脂肪酸は、体内の炎症を抑える働きがあり、がんや脂質異常症などの生活習慣病のリスク低下に効果的。
⑧抗がん剤の効果を高める「フコイダン」
昆布やわかめ、めかぶなど、ぬめりのある海藻類に含まれるフコイダン。コレステロールや血圧を下げるのに加え、がん細胞が増えるのを抑える抗腫瘍効果や、がんの成長に関わる血管新生を阻害。さらにがんと戦う免疫細胞の活性を高め、がんに伴う疲労感を軽くして抗がん剤治療で起こる筋肉の萎縮を改善する働きもあります。
⑨肝臓がんのリスクを37%下げる「トマト」
トマトに含まれるカロテノイドの一種、リコピンには強力な抗酸化作用があり、老化防止やコレステロール低下に働きかけて生活習慣病を予防します。海外の研究では血液中のリコピン濃度が高い人は、脳卒中のリスクが50%以上低下したとのこと。
⑩肺がんリスクが42%下がった「にんじん」
βカロテンを多く含むにんじんは実際にさまざまながんのリスクを減らす作用が認められています。にんじんと肺がんの関係を調べた複数の研究を解析した結果、にんじんを最も多く食べるグループは、最も少ないグループに比べて肺がんのリスクが42%も低下しました。
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