日本人特有の腸内細菌

日本人の腸内細菌研究で明らかになってきたことがあります。

日本人の腸内には、のりに含まれるポルフィランを分解する酵素をもつ「バクテロイデス・プレビウス」という腸内細菌が多いということです。 つまり、のりを食べて栄養に変えることができるのです。この菌は日本人の約90%がもっていますが、日本以外の国の人たちは約15%しかもっていません。 このように、腸内細菌は居住環境により異なり、日本人にとって、海藻はとても相性のよいたんぱく源だといえます。


👓腸内細菌では、おもしろい例があります。高地に住むパプアニューギニアの民族は、主食がさつまいもでほとんど肉を食べませんが筋肉質です。なぜなら、彼らの腸の中には「窒素固定菌」が存在し、いものでんぷん(糖質)からアミノ酸を生成し、筋肉が作られるからです。 それと同じく、日本人は西洋文化が入ってくる明治時代までは肉をほとんど食べず、海藻や野菜、魚介類のたんぱく質で栄養を取り、筋肉をつけてきました。

欧米の肉食文化も、同様に地理的な理由があるのです。

知って面白情報でした。

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